善了寺内に、さまざまな方に立ち寄っていただける「まちの小さなヨリドコロ」として、
そしてまちの中に様々な「小さなヨリドコロ」が増えていくように、おいしいご飯でいろいろな方と
ゆるやかにつながるお店ができました。
聞思堂(もんしどう)(現こよりどうカフェ)
善了寺 聞思堂は、地域コミュニティの活性化を柱に、地元戸塚で平和・環境・福祉の三分野を統合する環境文化活動を実践してきたNPO法人カフェ・デラ・テラと、宗教法人 善了寺との協働事業としてスタートしました。 東日本大震災と福島第一原発事故が勃発したのは、基本設計に取りかかって間もない頃。善了寺とカフェ・デラ・テラは、ただちにお堂の建設そのものを東北の震災復興支援事業として位置づけ、使用するすべての木材を、被災した宮城県栗原市の「栗駒木材」に発注することを決定しました。東北の森とつながって、聞思堂に新たな命が吹き込まれたのです。 聞思堂の設計では「天然住宅」の相根昭典氏と「非電化工房」の藤村靖之氏に多くのアドバイスをいただきました。 経済効率最優先の社会が切り捨ててきた暮らしの思想、ゆるやかに循環するもの、ローカルなものとつながり直し、つつましく、美しい、エコロジカルなライフスタイルの創造をめざす「スローデザイン」は、両氏の豊かな知恵と優れた技術に出会って厚みと奥行を増しました。 太陽と、木とわらと土の力を借りてゆっくり呼吸する聞思堂は、3.11後を生きる私たちの魂が遊び、還っていくふるさと。地域とともに歩む「コミュニティカフェ」であり、命とつながる大地のお堂なのです。
参照先:スローデザイン研究会 様